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不必要な死

今朝起きたら、

先に起きてネットのニュースを見ていたムーミンが開口一番

「あのふたり、今朝処刑された・・・」 と言いました。


10年前に9人のアホなオーストラリア人の若者が、

インドネシアからヘロインを持ち出そうとして逮捕され、

リーダー格の2人が死刑判決、

他の7人は終身刑の判決を受けていました。


死刑囚2人の弁護団も、オーストラリア政府も、

なんとか死刑執行を回避しようと努力しましたがその甲斐なく

10年間インドネシアの刑務所で服役したふたりは、

今朝未明に、銃殺されました。

アンドリュー・チャンは31才、

ムラン・スカマランは34才。

ふたりともシドニーの出身です。


オーストラリアは死刑制度を採用していない上、

ふたりがわりと立派に更生したように思われるため、

首相や外務大臣をはじめ各界のひとたちがここ数ヶ月、

死刑執行を回避するために外交交渉したり、

メディアを使ったキャンペーンで、

涙ながらに訴えたりしていました。


この事件についてはいろいろな考え方があると思うし、

我々一般人が知っている情報は限られ、

しかも不正確かもしれないので、

こうだ、ああだと決めつけることはもちろんできません。


それを前提に私が思う事はふたつ。


ひとつは、オーストラリア連邦警察(AFP)に対しての疑問。

彼らの密輸プランを察知したのはインドネシア警察ではなくAFPで、

情報を積極的にインドネシア警察に流して逮捕させたのです、

あえてインドネシアで。麻薬密輸が死刑になる国で。

なんで???

国際法でそういう決まりがあるのでしょうか?

彼らの名前も、滞在先も、パスポート番号も、フライトも、

全部分かっていたのなら、

なんでオーストラリアに着いてから空港で逮捕しなかったのでしょうか。

自国民をわざわざインドネシアで逮捕させておいて、

後から 「死刑にするなんてひどい!」 って言われても、

インドネシアだって 「はあ?」 と思うんじゃないでしょうか。

これが本当に不可解。


もうひとつは、

現行犯逮捕なので本人たちも否認しておらず、

したがって法律上どうしても死刑というのなら、

彼らがバカな悪人のままでいるうちに、

なんでさっさと執行してしまわなかったのか。


20代の10年間という、いちばん変化が大きい時期に、

効果のある更生プログラムと環境でちゃんとふたりを更生させ、

今後刑務所内で多少なりとも価値のある生き方ができそう!

っていうとこまで持ってきておいて・・・殺す。


首相のトニー・アボットが会見で「Unnecessary 」って言ってたけど、

本当にそう思いました、不必要。

更生させた後で彼らを死刑にすることに、

どういう価値があるのか分かりません。


「本当に更生したかどうか分からない」という考えもあると思いますが、

更生した人を殺してしまうことの方が、

更生してないかもしれない人を終身刑で生かしておくより、

非道だと思います。



せめてもの慰めは、

愚かで短絡的だった20才そこそこの若者が、

死刑判決を受けて異国の地で服役したことで、

少なくとも人生の最後の何年間かは、

真剣に生きて自分なりの価値を生み出せたことでしょうか。


生まれ変わったらアンドリューは立派な教師に、

ムランは画家として才能を発揮できると思います、きっと。



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わいは死刑は反対やねん

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Author:寒苦鳥
シドニーに14年住んでる昭和世代のサラリーウーマンです。子供もペットも育ててないけれど、夫ムーミンと二人で毎日おもしろおかしく暮らしています。

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